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アピオスの栄養価

世界三大健康野菜とされる”アピオス”。その栄養価とはどんなものでしょう?

アピオスはジャガイモと比べてカルシウムは3倍、鉄は4倍・・・とよく言われています。その根拠は、1994年出版の『奇跡のアピオス健康法 ダイエットしながらスタミナがつく!!』に出てくる成分分析結果がベースになっているようです。その成分分析値は表の通りで、カルシウムや鉄以外で、たんぱく質や食物繊維、エネルギーも他のイモ類と比べると高い数値となっています。糖質がやや多いのが気になりますが、それにも勝る他の栄養成分からまさに”スーパーフード”といっても過言ではなさそうです。誰が言ったか知りませんが、大豆が”畑のお肉”なら、アピオスは”畑のうなぎ”とも言われているようです うまいこと言いますよね。

そういえば・・・
昔し、母親が娘のからだを思いやり、嫁入りの際に産後の滋養にとアピオスを持たせたと言われ「嫁入りいも」とも呼ばれていたそうです。たぶんその母親も、嫁ぐときに、アピオスを持たされたんでしょうね きっと。(良い話しですね…(T-T))

 

健康野菜としての現状

栄養豊富なアピオス。このアピオスを食べる事での生理作用(便通、アトピー、肥満等)は数多く経験談として語られ、夢の健康作物としてマスコミにも取り上げられてきました。しかしながら、その滋養強壮効果についてはあくまでも伝承の類とされいます。

近年、徐々にではありますがアピオスの研究が進めたれており、アピオスの塊茎(お芋の部分)や花弁成分による活性酸素からの生体防御効果や抗がん作用、抗炎症作用、血糖値上昇抑制作用、血圧上昇抑制作用などが報告されていますが、これらについてもアピオスの機能的なエビデンス(根拠・証拠)は乏しく、消化器系臓器・他臓器に対する影響や適正摂取量の検討など、アピオス可食部の効能に対する科学的な根拠は十分示されていないのが実情となっています。

 

アピオスの研究

豊富な栄養価を持ち、世界三大健康野菜とされながらもその機能性がまだ伝承の類とされているアピオス。当社は健康野菜”アピオスプロジェクト”を進めるにあたり、この「伝承の類」を少しでも見える形にして、その機能性と合わせて”MIMASAKA APIOS(美作アピオス)”を皆さんに知っていただくため、「機能性成分及び食品応用」をテーマとして、美作大学にて2018年より研究を開始しております。(写真上:調印式)

 

 

マウスを用いた津山産アピオス含有食の経口負荷実験を初め、マウスからの採血と血液成分の測定、マウスの臓器単離と組織解析、マウス血清中のホルモン分泌量の測定などを順次進めています。(写真:中、下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アピオスの研究成果 1(Graphical Abstract)


これまで美作大学と共同で進めてきたアピオスの「機能性成分及び食品応用に関する研究」に於いて、現時点での成果、要点・ポイントをGraphical Abstractとして公開いたしました。

 

 

アピオスの研究成果 2(機能性食材情報発信サイトへの掲載)

現在、美作大学と弊社で進めている “アピオスの機能性成分及び食品応用に関する研究” が機能性食材情報発信サイト「日本の身土不二」で、『美作地域の“アピオス”、豊富な水溶性食物繊維で食後高血糖予防!高齢者向け食品の開発目指す』として掲載されました。これまで進めてきた研究の成果やアピオスについての説明がわかりやすく掲載されております。 詳しくはこちらら。 美作大学の記事はこちら

 

「日本の身土不二」は株式会社ZITENが運営する “機能性研究” という切り口で、農産物・海産物といった地域資源の高度付加価値化、ゼロエミッションの取り組みを発信しているサイトです。

アピオスの研究成果 3(美作大学の研究成果)

これまでの美作大学で進めてきたアピオスに関する研究成果は、美作大学のリポジトリ(愛称は「みまリポ」)に電子書籍として公開されています。それぞれの研究成果をご紹介いたしますのでご活用下さい。

◆津山産アピオス長期摂取の肝機能への影響 2023-01-31
◆津山産アピオス長期摂取の小腸機能への影響 2022-04-22
◆津山産アピオスの消化器系組織への影響 2022-04-22
◆津山産アピオスの血糖コントロールへの影響 2021-04-23
◆アピオス食餌負荷による膵ラ氏島への影響 2020-05-21
◆アピオス食餌負荷による血糖コントロールの影響 2019-10-30