What’s Apios そもそも”アピオス”ってなに??
ここでは、まずアピオスそのものについてご説明していきましょう!!
これを読めば、明日からあなたもアピオス博士!! 興味ない方もしばらくお付き合いください。
1.アピオスってどんなもの??
アピオスはマメ目、マメ科、ホドイモ属の植物で、正式名称は「アメリカホド」 学名は「Apios Americana」日本では属名の「アピオス」で呼ばれています。あと、海外ではポテトビーン、またネイティブ・アメリカン(インディアン)にとっての貴重な食料であったため「インディアンポテト」の名前があったりします。
アピオスは多年草であり、つる性で2m~4mに達するといわれています。 原産国はアメリカ(北アメリカ東部) とされています。
このアピオス 明治時代にリンゴの苗木をアメリカから輸入した際、その土に混じって入ってきたといわれています。アピオスの主要生産地がリンゴの産地(青森県を初めとする東北地方)っていうのも納得ですね。
アピオスはマメ科の野菜ですが、土の中に出来る”お芋”を食べます。珍しいですよね マメ科なのにお芋って・・・。
ところで、このアピオス 6月後半から8月終り頃まで綺麗な紫色の小さな花を沢山付けます。その時期の畑は甘ったるい匂いが漂ってきます。でも、花は咲きますが”実”や”種”ができない植物なんです。なんとも珍しい植物です。
<ここでワンポイント>
このアピオスの花は乾燥させて「お茶」としても使えるみたいで血糖値の上昇を抑える効果も期待されているそうです。市販もされているようですよ(弊社ではまだ商品化していませんが・・・)
土に中に出来る”お芋”は冬に収穫を行います。アピオスの大きさは、大きいものはソフトボール以上、小さいものは子供の小指以下で、一般的に出回っているのは一口で食べられるサイズで大人の親指前後の大きさだと思います。写真中央にあるのが親芋で、そこから小芋が連なって沢山出来ていますね。
<ここでワンポイント>
アピオスの根っこには、マメ科特有の”根粒菌(こんりゅうきん)”というバクテリアの一種が共存します。この根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換し(窒素固定といいます)、植物の生育に欠かせない窒素を供給する働きをしています。土の中の空気量は少なく窒素も足りていませんが、根粒菌と共存する植物は窒素成分には困らないということになり、肥料の削減にも繋がるわけです(経済的ですね)。当然、アピオスはマメ科の植物で根粒菌の恩恵を受けているわけです。アピオスってすばらしい!!(ん?・・・根粒菌がすばらしいのか??)
アピオスは、親芋から伸びる根(ツル)に塊茎(かいけい)といわれる塊(かたまり)が間隔をあけて出来ます。これが”お芋”と言うわけで、見た目「数珠つなぎ」そのものですね。ツルを切らないように頑張って掘ってみたものが右の写真。土に対して横方向に伸びたツルは長さが約1.5m。これでも短いほうで2mを超える長さのものもあるようです。
収穫したアピオスはこんな感じ。箱の角に見える大きなお芋が親芋です。
アピオスは土の中で越冬できるので、一度に全部収穫しないで必要な分だけ収穫して残りは土の中においておくことが出来ます。春先、暖かくなって芽が出るまでには収穫してください。
又、収穫したアピオスは、涼しい場所であれば春先までは何とか保管が可能です。(但し十分管理は必要です)
2.アピオスの栄養価
3.アピオスの味と食感
◇アピオスの味◇
見た目はお芋ですが、初めて見る方から”むかご?”ってよく言われます。確かに、色合いとか食感が似ているかもしれません・・・が、口にした感じは「ジャガイモ」「サツマイモ」「サトイモ」それぞれを足して栗で割ったような味がします(伝わりにくいですね)。 元々マメ科の植物なので、「茹でピーナッツのような味」っていうのがもっとも近いかもしれません。
◇アピオスの食感◇
やっぱり”お芋”と呼ばれている通り、ほっこりホクホク感。やっぱり「ジャガイモ」が一番近い食感とご説明すれば伝わるかもしれません。
味や食感には個人差がありますので、興味のある方はやっぱり「食べていただくのが一番」ですね。